平成28年10月21日に佐賀市のホテルマリターレ創世で開催された地域創生フォーラムin佐賀の講演会に行ってきました。
このフォーラムは、佐賀県と一般財団法人地域活性化センターの主催で開催され、県外からも多数参加され、満席になるほどでした。
初めに主催者のあいさつがあり、佐賀県知事はビデオメッセージでしたが、地域活性化のための8つのポイントをご教示いただきました。
1 地域に誇りをもつ
2 楽しむことが原点
3 任せることが活性化への第1歩
4 やってみないと判らない。前に進もう
5 失敗を恐れないこと、失敗することが成功の原点
6 小さな成功の積み重ね
7 ひとりひとりが主役の活動
8 みんなで喜びを分かち合おう
基調講演は、「稼ぐまちが地方を変える」の著者で高校1年の時に全国商店街合同出資会社の社長に就任され、現在内閣官房地域活性化伝道師の木下斉氏による「地方における『稼ぐ力』の技術と覚悟」の演題での講演でした。
地域活性化には元気がまず必要であること。
継続性のある稼ぐ仕組みが必要であること。
稼ぐことができなければ、どこからかお金を調達(補助金など)しなければならない。そういったお金は縛りがあったりで、やるべき時にやるべきことができない=>地域は発展しない。
観光客数は観光の効果ではない。一部交通機関等の収入は増えるかもしれないが、観光消費が重要である。また、需要に比較して供給が足りないくらいがチャンスである。(単価を上げることができる)
一時的な収入(ふるさと納税、ゆるキャラ、B級グルメなど)に力を入れるより継続的な収入を確保することが必要。
・ふるさと納税で高額な返礼品が新たな需要には結びつくことはない。逆にブランドイメージを下げている場合もある。
・ゆるキャラで経済効果があるような試算もあるがそれはプラスの部分しか積み上げていないので実質的な効果ではない。
ゆるキャラグランプリでひこにゃん、くまモンは1位になったことは皆さんご存知かも知れないが、その後の1位はあまり知られていない=>ゆるキャラが下火になってきている。
B級グルメで1位になったことは、ニュースで取り上げられその時は有名になり収入に結びつくかもしれないですが、いま去年の1位はなんだったかと聞かれてもわからない。
唐津においては、ふるさと納税、ゆるキャラ、B級グルメなど割りと力を入れているようですが…
これまでも、唐津うまか博、カレーの王座選手権などが開催されていますが、イベントの集客のみでその後の収入には結びついているとは思えず、地域は活性化にはなっていないようです。
地域の伝統・祭り・特産品などこれまでも掘り起こしてはしてきましたが、これが稼ぐに結びつくような仕掛けを考えていく必要があります。